牛の口蹄疫を素早く撲滅(平成12年に発生)
対策会議を直ちに設置
平成12年3月25日、宮崎県でわが国では92年振りに牛の口蹄疫が発生しました。
私は、直ちに宮崎県選出の総合農政調査会会長であった、江藤隆美衆議院議員と協議し、党内に江藤対策本部長、松下事務局長からなる「家畜防疫対策会議」を設置しました。
以降、終息の見通しが立った5月26日までに10回の会議を開き各種防疫対策、口蹄疫関連対策、家畜伝染病予防法の改正等を実施しました。
基本方針の決定
最初に決めたのが次の2つの基本方針でした。
必ず撲滅すること
口蹄疫汚染国にならないためにワクチンは決して牛に使用しない
この結果50日間で完全に口蹄疫を撲滅し、最初に口蹄疫症状を発見した宮崎県の獣医師を農林水産大臣、県知事、江藤対策本部長が表彰しました。
広範囲に及んだ対策
具体的な口蹄疫関連対策は広範囲に及び、①まん延防止対策、②消費対策(安全性PR)、③畜産経営への影響緩和策(ア、運転資金、イ、収容しきれなくなった家畜対策、ウ、出荷対策など)を矢継ぎ早に行ないました。
また、家畜伝染病予防法の改正に当たっては①患畜となる恐れのある家畜の移動禁止期間の延長、②輸入検疫対象へ穀物の藁等を追加する等をいたしました。
本体策が以後のモデルとして生かされた
この対策における迅速な対応が、以降のBSE対策、鳥インフルエンザ対策等に生かされています。
関連記事